アナログテープシミュレーターの効果!『暖かい音』『デジタル臭い音』って結局こういうこと?
アナログテープシミュレーターって、ぶっちゃけどう思いますか?笑
『なんとなくわかるけど、よくわからない。』というのが正直な所かもしれません。

特にこうしたビンテージ系などのプラグインで言われる『暖かい音』『デジタル臭い音』って一体どんな音なのかもよくわかりませんよね??

今回の記事ではアナログテープシミュレーターによる暖かい音とデジタル臭い音について僕なりの感覚をまとめました。
※僕の持っているものはwavesのKramer Master Tapeです。



 

 

アナログテープシミュレーターの効果を音で確認!

まずは音で確認してみます。
ドラムループにこのエフェクトをかけています。

■エフェクト無し




 

■アナログテープシミュレーターあり



うん、ちょっとわかりにくいですね。笑
キックの音は変化があるのを感じられますが、微妙な違いです。
でも確実に音は変わっている。

以下は僕なりにですがアナログテープシミュレーターの効果を言語化したものです。

 

暖かい音・デジタル臭い音の印象を簡単に言うとコレ

アナログテープテープシミュレーターをオンにするとこんな音の印象になる感覚しませんか?
暖かみのある音、丸い音、優しい音、ファット、ウォーミーサウンド、太い、深みが出る
エフェクトをかけないでノーマル状態だとこんな印象。
尖った音、冷たい音、隙間がある、何か物足りない、クール
この印象こそが『アナログ感』と『デジタル臭い』に繋がっている気がします。

そして、さらに深堀りするとこうなります。

アナログサウンド=面に聞こえる。
デジタル臭い音=点に聞こえる。


 

図だとこんな感じ。
三角錐が波形だとして、テープシミュレーターで尖っている部分が削られたイメージです。

この、面になっている部分が暖かく感じる正体なのかなと考えています。
太くなる、という表現も当てはまるのではないでしょうか。

実際にはどう使う?

ケース1:音数が少ない構成の曲をミックスする際に使う

デジタル臭い音=点に聞こえる
アナログサウンド=面に聞こえる。

この印象から考えると、音数の少ない構成の曲のMasterトラックにテープシミュレーターをかけることで『隙間を埋める』ことが可能になるっぽいです。(持論です!)
面になるので少ない音色構成にもかかわらず物足りなさを感じさせない結果になります。

反対に音数が多い構成の曲にかけると音色それぞれがにじんでしまい、逆に聞きにくくなる可能性あり。

ミックスしていて隙間が空いているように感じる時や時こそ効果を発揮するはずです。

ケース2:ボーカルにうっすらかける

ボーカルは曲で一番聞かれる最重要パート。
だからこそ、聞いていて心地いいサウンドにする必要があります。

テープシミュレーターをうっすらかける事により、音が太くなる印象も生まれるので、ミックスでも埋もれにくくなります。

僕の場合はテープシミュレーター有り無しのボーカルだったら断然「有り」の声を聞いていたいと感じました。
マイルドでそれこそデジタル臭くなく、いかにも「録音しました!」って感じにはなりません。
これが”アナログ感”なのかもしれませんね。

 

ケース3:目立たせたいパートにかける

全パートにかけたら逆にメリハリが無く平坦なミックスになりがち。
あえてテープシミュレーター有り・無しのパートを作る事によって音質の差を生み出します。
それが、結果的に奥行きのある立体的なミックスに貢献します。

 

ケース4:瞬間的な音にかける

スネアやハットなど打楽器系、特に瞬間的な音はミックスで埋もれやすいパートだったりします。
埋もれて聞こえにくいからと音量を上げてしまったら、全体の貴重な音量スペースを圧迫することに。

瞬間的で点に聞こえる音にこそテープシミュレーターで尖っている部分を無くし、面として存在感を出すという考えです。
※サチュレーション、ディストーションなどでも使える技です。

ケース5:音作りに使う

テープシミュレーターを使った際の音色変化はEQでは実現できないと思っています


例えば「音が細いから太くしたい!」という時。
EQは元々存在している周波数を上げ下げするだけと言えます。

音そのものを変化させるテープシミュレーターはEQとは違った音質にする事が可能です。

ケース6:マスタリングで使う

味付け程度にマスタリング段階で僕は使います。
若干耳に優しいサウンドになっていい感じになるのを目指して使っています。

 

テープシミュレーターの歪みは心地いい!?

上記のドラムループに思いっきりテープシミュレーターをかけてみました。
こんな音になります。

■ノーマル



■思いっきりかける



 

明らかに歪んでいますが・・・・耳に痛くはない歪みではないでしょうか?
むしろ心地良い感じもします。
同時に迫力も増す印象さえします。

音作りにもミックスダウンにも使えるテープシミュレーター。
結構奥が深いようです。

まとめ

デジタル臭い音、アナログ感ある暖かい音。
今回はあくまで僕の基準での内容なのですが、この事に気づいてからテープシミュレーターの使用頻度は上がりました。
そして狙い通りの音質になって今では音楽制作にかかせないエフェクターです。

使う場面は無限にあるので、ぜひ試してみて下さい(*´∀`*)