「その音を聞いた時の印象を言語化できるかどうか」が作曲とアレンジには必要だと思う。
こんにちは、イトゥーです。

作曲、アレンジをしていく上で重要なのが「その音を聞いた時の印象を言語化できるかどうか」という事だと思います。

なにやら難しそうな内容に感じると思いますが全然そんな事はありません。
簡単にどういう事か説明しますね。

 

<h2>音を聞いて生まれる印象は共通</h2>
例えばライオンの鳴き声「ガオー」と聞いたらどういう印象になりますか?
怖い、迫力があるといった感想が浮かぶと思います。

例えば猫が「にゃー」と鳴いたら?
かわいいと思うはずです。(*´∀`)

 

音楽と関係ないようですが、実は不思議な事に多くの人間がライオンの鳴き声は怖いと感じ、猫の鳴き声はかわいいと感じとるんです。

多分国とか年齢も関係ない感覚のはずですよね?
どこかの国の人は「猫のにゃーがどうしても悲しく聞こえる」ってことないはずです。

これってめっちゃ不思議じゃないですか?
人間は聞いた時の印象が共通しているという事です。

ということはですよ?こうなります。

かっこいい音楽は”かっこ良く”聞こえるし、かわいい曲は”かわいく聞こえる”。

はい、当たり前ですよね。笑

 

では一つ聞いてみます。

”カッコよく感じない音で構成された曲はカッコよくなるでしょうか?”

どうでしょうか?
僕はならないと思います。

いくら楽しい曲を作りたいと思っても、重く暗い音を使っているなら楽しくはならない。

いくら悲しい曲を作りたいと思っても、かわいい音を多く使っている時点で悲しくはならない。

 

もしあなたが、なかなかイメージ通りの曲ができない!と悩んでいる場合、完成形のイメージと使っている音色の印象がずれている可能性があります。

 

もし重く力強い曲にしたいなら「重さと力強さを感じる音やフレーズ」を組み入れるべき。

単純な事です。
しかし意識しないと抜けてしまう考え方です。

 

好きな音色だから、最近買った音源だから、なんとなく合っているからという理由で音色を決めていると、まとまりの無いぼやけた印象の曲になってきます。

突然かわいさが出てきたと思ったらガラッとテンション下がるような雰囲気が漂う。
統一感がありませんよね。

自分が思い描いている完成形に導く音色なのか?
これを常に問う必要があります。

 

「このシンセの音かっこいいけど今回はもっと力強さが欲しいから違うな。」

「キック、ハットの音は鋭くてかっこいいのにスネアがやさしい感じの音だな」

「もっと柔らかい音にしたいからこの固い音と尖った音は無くそう」

 

これらはすべて音を言語化して判断しています。
【その音を聞いた時の印象を言語化できるかどうか】というのはこの事です。

 

キックが1発”ドンっ”と鳴っても①かっこよさ②重さ感③余韻の長さ④音量感と、4つの要素がどの位配合されたキックなのかを判断しなければいけません。

言語化できると「①かっこよくない、②ちょっと重すぎ、③長さは理想、④音量大きい」→やっぱ違うキックの音にしよう。
という判断ができます。

 

こうした積み重ねがトータルで曲全体の印象を作り出しているんです。

 

気に入ったフレーズがあっても完成形の印象を下げる可能性があるならそのフレーズは使わない!
全体に迫力が出なくなってきたから全部のパートをもっと迫力ある音に変えるぞーと捨てる勇気も必要!

 

といったように聞いた音の印象を言語化できると、作曲やアレンジを進める上での明確なガイドラインとして機能します。

また、冒頭に書いた鳴き声の例のように、第三者に聞いてもらった時も想定通りの狙ったイメージを与える曲になります。
理由は、人間は聞いたときの印象はある程度共通しているからです。

でも普通音楽を聞くリスナーはいちいち言語化して判断しないです。
だからこそ、作る側がしっかりとこの点を意識しないとリスナーに明確な世界観を伝えられない結果になってしまうんです。

100%かっこいいと言える音を使ったのに「かわいいじゃん☆」と言ってくる人はいません!

 

 

振り返ると言語化できない時期は曲が作れなかった。

僕は今でこそある程度曲を作れるようになりましたが、20代前半は「お前一日パソコンの前に座って曲作っていたのになんで数秒間も形になってないの?」とツッこまれるレベルでしたから。笑

もうね、どっから手をつけていいかわからないの!
とりあえず形にしても全然かっこよくなんないの!


 

めっちゃ悩みましたね。
作曲方法とか勉強しても解決しないの!
そもそも覚えられないの!笑

 

でこのクソ時代は間違いなく「なんとなく作ろうとしていた時期」だと振り返ります。
最終ゴールも道筋もわかってない状態で目標に達成しようとしていたんです!
当時の自分に「絶対に曲作れるワケないべ!」と頭をひっぱたきたくなりますね、今の自分なら。

 

反対に曲が作れるようになった時期は(無意識でしたが)間違いなく言語化していました。

この音はかっこよさ足りなくない?もっとイケイケな音の方がいいんでない?
とか思ったり。

ダサく聞こえるのはこのフレーズとこの音色か、消え去れ!!
とか叫んだり。

これらは聞いた音を言語化した上で判断していますよね。
作曲やアレンジをする上では言語化する必要がある、とわかってきたんです。

完成形がズレてきてもどこが原因でどう修正していけばいいのか道筋がすぐ判断できます。

 

作曲はセンスとか言われますが、そういうセンスのある人の頭の中では「どうだろ?どんな印象に聞こえるだろう?」と真剣に突き詰めているのかもしれません。
めちゃくちゃ繊細な音も言葉で表現できる能力もあるのかもしれませんね。

簡単に作曲しているようでも脳内はフル回転で言語化して判断しているはずです。

 

まとめ

今回は音色について書いてきましたがフレーズだってそうです。
かっこいいフレーズなのか、もう少し動きを抑えたフレーズにするべきか。
言語化できると作曲スピードも上がるはずです。

 

難しい事はありません。
聞いた時に「これは○○に聞こえるな」という印象と完成形のイメージとを近づける作業です。それが作曲ってことです!