ミックスダウンの手順:2段階に分けて進めるのがおすすめです。
ミックスダウンといっても、いざやろうとするとどこから手をつけて良いのかわからない。
効果的な手順や方法を知りたい。

そんなミックスダウンを進めていく上での道しるべの一つとして、僕のやり方を今回の記事ではご紹介します。
徹底的に手間を省き、効率化とスピードを重視したスタイルになっています。

結論としてはミックダウンという工程を『下ごしらえ段階』と『合体段階』の2つに分けます。
音が変になった時や理想の音質にならない時の改善・修正方法も把握しやすくなるのでおすすめです。

 

全体を2つの工程に分ける

下ごしらえ段階
・各トラックの音量差を無くす
・EQで余分な低域や足りない高域をざっくり調節しておく
・リバーブ、ディレイを立ち上げておく
・マスタートラックにコンプorマキシマイザーをかましてOFFにしておく
・パンはまだセンターのまま(音質調整の際に触れているとやりにくいから)

合体段階
全パートを合体させ、改めて音量・音質の微調整をし、完成形にする。

ミックスダウンって下ごしらえ部分が凄い重要で時間がかかると思っています。
ここをしっかりすればおおよそ音楽としてのまとまりは出ているので、全体を聞いて音量調節をするだけです。
上記のように僕は『下ごしらえ段階』と『合体段階』の2つに分けて考えています。

これは料理に近いのかもしれませんね。

雑味となる野菜の皮をきれいに剥いたり、ざっくりと形を切っていおいたり。
使用する調理器具を手元に揃えておくのも時短に繋がりますよね。

あとは鍋にぶちこんで煮れば完成!
※何の料理かは置いておいてですケド。笑

決して食材を全て鍋に入れ、煮ながら下ごしらえはしないはずです。
下ごしらえ段階と調理段階に分けた方が効率的で味も良し!

完成形を想定しているからこそ準備ができるのであって、無駄に悩んだり方向性を見失ったりしません。
結果的に時短に繋がります。

ミックスダウンも料理と同じだと僕は認識しています。
食材という楽器パートをいかにブレンドさせ、作品という料理を提供できるか。

我々は音の料理人なんです!(*´∀`*)

下ごしらえ段階のポイント

各トラックについて

各トラックごとの音量をなるべく平均化させるのは重要です。
極端に大きい部分、小さい瞬間があると聞きにくくなってしまいます。

波形を切って直接音量を上げ下げし、視覚的に音量を調整。
その後コンプレッサーで機会的に抑えます。

同時に低域が多いなと思ったらEQで削ったり、別なトラックと音色が近くぶつかっているようならEQで調節します。

マスタートラック

下ごしらえ段階で「マスタートラックにコンプorマキシマイザーをかましてOFFにしておく」と書きました。
全体の調整がざっくりでも終えた段階で一度このマスタートラックでOFFになっているのをONにします。
ちょっと深めにかけるのがコツです。

この時のコンプかマキシマイザーはあくまで”仮”でかけるだけです。
最終的にはしっかりかけるのですが、とりあえずその時を想定した音を聞いて確認するためです。

なぜここで一度かけるのでしょうか?
それはマスタートラックにマキシマイザーを深めにかけると、リバーブ成分が目立ったり、ノイズっぽい音色を含むシンセが目立ったりと全体の聞こえ方のバランスが若干変わるからです。

これは深めにかけたことによって、音量が小さい部分が持ち上げられ、あまり気にならなかった部分が無駄に大きく聞こえたりする状況。
あくまで最終形を想定したバランスのチェックという感じですね。

 

これをしないでミックスダウンをし、音圧を稼ごうといざマスタートラックにマキシマイザーをかけたら・・・

「ん?バランス変になったぞ!?」と感じ修正をするという二度手間になるんです。
それを防ぐ目的という訳です。

下ごしらえ段階で、マスタートラックに深めにかける。
その上で各トラックの音色・音量調節をしたらこのマスターにかけたエフェクトはOFFにします。

 

合体段階のポイント

下ごしらえさえしっかり行えばあとは早いです。

・各トラックの音量
・パン
・リバーブ量
・EQで微調整

これらを操作してバランスを整え完成させます。

 
注意
例えば歌ものの曲をミックスダウンするとします。
この段階でトラックのオートメーションをめちゃくちゃ細かく設定し音量を整えている、というのであれば『下ごしらえ段階に戻って再調整』する必要があります。

というのも、細かく音量をオートメーションさせなければ聞こえないというのは、イコール:『歌の音量が均一になっていない証拠』&『他のトラックと周波数的にぶつかっている証拠』と言い換えられます。

 

他にも、同じトラックなのに『別の秒数では聞きにくなってしまう』という症状の時も、周波数的にぶつかっているのが原因になっています。

 

ミスを予防するコツ

トラック数が多くなると、ふとした瞬間やいつの間にか操作してしまい、音量が変わったりしてしまう時があります。
そうなると「あー、さっきのバランス良かったんだけど、どの位の値だったっけ?(泣)」となります。

こうしたミスを予防するのも大事なので僕の予防のコツをシェアします。

 

僕の場合は下ごしらえ段階の時、各トラック自体の音量フェーダーはゼロのままにしています。
もし音が大きかったらプラグイン側で音量を下げます。

そして合体段階で初めて音量フェーダーを使って合わせます。

こうする事により、0がミックスのスタート基準になっているので今現在どのトラックが上がっているかなど、視覚的に全体を俯瞰して把握できるんです。

まとめ

ミックスダウンは音量と音質の管理こそ重要なので、今回ご紹介したように2段階に分けて考えると狙った完成形に近くなりやすいかもしれません。

同時に時短や修正部分の発見にも繋がったりとメリットも多いと考えています。

ぜひ試してみて下さい!